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2010年02月 アーカイブ

明治末期のガム事情 その2

同じ明治43年7月6日付の「読売新聞」に、「チゥイング=ガム」と称する広告が出ています。

廣瀬商会製で包装に「5タブレット」と見えるから、粒ガムだったのかもしれません。

関東総代理店「富士見商店」が広告を出しているようなので、製造元の廣瀬商会は関西あるいは関東以外にあると思われます。

定価は10銭・7銭・5銭というから、高価なものだったでしょう。

「電車、劇場、汽車、汽船、野外、遠足、登山、又は競技の際に口中に含まば清爽いうべからず」

・・・というコピーから、先の菓子新報の批判対象がこの製品かと推測できます。

もうひとつ、批判記事の対象と考えられるものに、新杵という菓子屋が発売したガムがあります。

菓子新報の明治40年1月1日号に「新杵商店訪問録」と題して『ゴムドロップ』の記事が掲載されています。

すでに明治40年頃はドロップは国産化されており、ロ中で嘗めるドロップがゴム状になったものとして、チューインガムを「ゴムドロップ」と表記するのもうなずけるところです。

ちなみにこの新杵の主人は、ドロップの機械を輸入し、サクマドロップの創始者の佐久間氏に「ドロップを作るように」と命じた人です。

「同店ではまた更にサンテーというロ中香錠を発売する。

右は極めて酸郁たる香料と、他の滋養分とで製造した丸剤であった。

ひとたびロに入るれば、口内の臭気を去り、精神を快活にして、欝を散ずるのみか、対話せる他人にまでその香気を伝えて、快慰を感ぜしむところの交際家の必要品である。

由来、欧米各国では、つとにチューインガムというものがあって、紳士淑女のロ中香料として常に懐中を放さないところのもので、その使用は煙草の代用で、欝を散じ、心神を爽快ならしめ、旅行等には最も必要のものである。

同店でかつて、このチューインガムの日本一手販売を成して来たが、更にこの方に改良を加えて、ついに自らサンテーを製造して発売するにいたった」


・・・という記述から、新杵が明治40年以前にガムを販売していたことがわかります。

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