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2010年06月 アーカイブ

『ゴム菓子』と呼ばれていたガム その2

『ゴム菓子』の名称は昭和4年頃までは続いていたようです。

まだ『チューインガム』という言葉に馴染みがないことは、実用新案書類からも判っています。

すなわち、『「ゴム」菓子製造法』(発明人森嘉吉、昭和4年5月)「原料「ゴム」(カウチョーク)を加熱し「アルミニューム」化合物を接着剤として加え、硫酸で硬くした後、消石灰にて酸分を中和。

これに香料や砂糖を加えて噛み菓子を製造する」

・・・というものや、『護誤菓子の製造方法』(発明者結城政勝、昭和4年10月)

「煮沸した「ヂロトン」に「ガッタパーチャ」、「チツクルガム」、「カルラゲン」を添加、水分を除去したものに酒石酸を加えてゴム質を軟化させ、乾燥させた後に砂糖、澱粉製飴、薄荷脳香料、「グリセリン」、「ゼラチン」を添加するゴム菓子」

などです。

gum.jpg

ガムが認識されだす大正年間

大正7年の井上十吉の「井上英和大辞典」にガムは、「樹脂質にして子ども等の噛むものかみ菓子」と出ています。

大正13年の紅玉堂「活用現代新語辞典」では、「ゴムと薄荷と砂糖を原料として作った煙草代用の菓子」とあります。

大正初期には、辞書に載るくらいには市民権を得てきたらしいですね。

大正に入って、京都の笹友商店がシガレット形の模造品ガムを作りますが失敗したとも伝えられていますが、これは製造を失敗したのか、販売が時期尚早だったかは不明。

大阪では小林禎二が苦心を重ねましたが、何年経っても実らなかったといいます。

大正7年11月、東京菓子新聞は米国ハーシー社を紹介し、「近ごろは更にチウインガムの製造をも開始している」と報じています。

大正9年6月、森永はチウインガムを製造開始しました。

大正15年には明治製菓「ガムドロップ」、森永製菓「ガムドロップス」が相次いで発売されていますが、これがガムであるかどうか不明です。

というのも、両社とも社史の中で特にこれがガムだとはいっていないのです。

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