世界の森林資源 2
これまで、アメリカ西部は日本をはじめ各国に輸出し、さらに東部にまで供給していました。
しかし、今後は水源林や観光レクリエーショソ資源などの公益的見地から伐採を大幅に縮小し、むしろ林産物不足地域になり、カナダあるいは東部からの輸移入度合いを深めることになるだろうとみられています。
したがって、日本に対する輸出も激減する可能性が強いとみなければなりません。
ロシアの輸出材は、マツ類(カラマツ)などのわが国では余り喜ばれない樹種です。
その森林はシベリアの広大な地域に存在するため、半永久的に輸出が続くかもしれません。
・・・以上の各国の木材は、すべて天然林の大材であるのが特色です。
したがって日本の造林木と比べると原価は安く、大材であるため製品単価の競争でははるかに有利です。
しかし、山林は一般に奥地化、高緯度・高海抜化するにつれて生育条件も悪くなるとともに、伐出作業費もかさみ、遂には事業不能に至ります。
したがって現在のような伐採が進めば、余り長期の輸出継続は望めないのではないでしょうか。
世界的にみても大材は刻々少なくなりつつあることを念頭におく必要があるでしょう。
こうしてみると、世界的に天然林大径材の余裕ある輸出国はカナダとロシアの2か国となりますが、現在の数100年生の天然林も数10年、100年と過ぎるうち枯渇を来すことは当然です。
世界的に木材不足時代が訪れるものと思われ、特に大材は永遠に消えていくおそれがあるでしょう。
アメリカでさえ3、40年生の小径木の伐採が始められているのです。
一方、人工林を輸出している国はニュージーランドのみといってもよいでしょう。
その樹種はニュージーランドマツというクロマツに似たマツですが、アメリカ産のそれを試験的に造林したところ、30年生前後で伐採できるほどにまでなったという極めて成長の速い木です。
日本では建築用材には余り使われません。
ニュージーラソドでは輸出産物として全国的に大々的に造林を進めています。